格闘ゲームにおける予期せぬルネサンス
率直に言おう——現在の格闘ゲームコミュニティは真新しい刺激を渇望している。主要タイトルの勢いが衰える中、業界は停滞感に包まれている。
『鉄拳8』はバランス調整への批判とコミュニティとの関わりの薄さが問題視され、『モータルコンバット1』はアップデートもなく最終段階に達した感がある。『ギルティギアストライブ』がアニメファイター愛好家の間で活況を保つ一方、『餓狼伝説』のような作品は批評家の称賛にも関わらず商業的には成功していない。『ストリートファイター6』の最新シーズンでさえ、メタの変化の少なさと魅力に欠けるコスメティックアイテムでプレイヤーを失望させている。
これは格闘ゲームの終焉を意味しない——業界はまだ健在だ。しかし競技シーンは予測可能になり、コミュニティの不満は日に日に高まっている。プレイヤーたちは現状に順応するか、心躍るような代替案を探しているのが実情だ。
こうした停滞状況において、主要タッグファイターの発表が相次いでいることは特に興奮を誘う。マーベルゲームズがアルカシステムワークスと提携、『インビンシブル』が『キラーインスティンクト(2021)』チームによる格闘ゲーム化、ライオットの待望作『2XKO』のアップデート、そして予想外の『HUNTER×HUNTER』タッグファイター復活——これらの動きは、従来の格闘ゲームでは得られないカオティックで高エネルギーの体験を約束している。
なぜ今?タッグファイター復活への長い道のり
タッグファイターは2018年の『ドラゴンボールファイターズ』以降、メインストリームでの成功から遠ざかっていた。その前には2011年の『アルティメット マーベル VS. カプコン3』が黄金基準を確立していた。『マーベル VS カプコン インフィニット』は劣化したビジュアルと貧弱なキャラクターラインナップでファンを失望させ、『ブレイブルー クロスタグバトル』や『パワーレンジャー:バトルフォー・ザ・グリッド』といった作品はニッチな訴求力やメカニクスの未熟さに苦しんだ。
タッグファイターの魅力を理解する
タッグファイターは単なる複数キャラクター操作を超えたチームメカニクスで差別化される。アシスト攻撃、キャラクター切り替え、爆発的なチームシナジーが独特の奥深い戦闘システムを生む。アシストのないチーム戦(『ザ・キング・オブ・ファイターズ』など)と異なり、真のタッグファイターは創造的なチーム構築を報いるパートナー間の連携を重視する。
『UMvC3』の伝説的チームはこのジャンルの戦略的深みを象徴する。ChrisGのモリガン/ドーム/バージルチームはゾーニング、プレッシャー、逆転可能性という完璧な役割分担を示した。IHeartJusticeのフィニックスライト編成やABEGENの型破りなトロン/ソア/シーハルク布陣といった革新的なチームは、適切なシナジーがあれば「低ティア」キャラクターですら輝けることを証明した。
新たな挑戦者たち
2XKO:ライオットの待望作
『リーグ・オブ・レジェンド』をベースにしたタッグファイターが長年の開発を経てついにリリース間近だ。基本プレイ無料モデルと簡易化された入力方式はMOBAプレイヤーを格闘ゲームシーンに引き込む可能性を秘めるが、具体的なリリース情報の不足がファンのフラストレーションとなっている。
HUNTER×HUNTER NEN IMPACT
2025年7月発売予定の本作は、『UMvC3』の開発チームによる3vs3ファイターだ。「マーベル3」を定義した爆発的な高速アクションを約束している。『HUNTER×HUNTER』の多彩な戦闘システムと能力バリエーションはタッグファイターメカニクスに理想的で、壊滅的なチーム連携や派手な超必殺技の可能性を秘めている。