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元GTA責任者ベンジーズが語る MindsEyeスタッフのレイオフ危機

By MilaOct 26,2025

エジンバラを拠点とするスタジオBuild A Rocket Boy(MindsEyeの開発元)は、同ゲームの問題多きローンチを受けて、英国の従業員約300名に対する解雇通知を発行した。情報筋によると、2024年末にBARBが買収したPlayFusionのスタッフにも同種の危機告知が送付されたことが確認されている。PlayFusionチーム(開発中のFPS『Ascendant』担当)は、買収に伴い同社CEOのMark GerhardがBARBの共同CEOに就任している。

IGNは以前、BARBがMindsEye発売後にレイオフを開始したことを報じていた。英国労働法に基づく法定の45日間の協議期間は6月23日に開始され、これは90日以内に100名超の解雇を提案する際に義務付けられる手続きである。同スタジオは現在、英国スタッフ約300名に加え、海外従業員200名を雇用している。

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BARBは再編により事業効率化を図り、同スタジオがMindsEyeの維持管理に集中しつつ長期的プロジェクトを支援できる体制とすると表明。開発元は以前、ゲームの技術的問題について遺憾の意を示し、パフォーマンス課題・不具合・AIバグに対する体系的な修正を公約しており、一部パッチは既に配信済みだ。

MindsEyeの不安定なデビューによりプロモーション配信は中止され、ソニーが運営する厳格な審査で知られるPlayStation Storeを含む全プラットフォームで返品要求が相次いだ。Steam分析データによれば、ローンチ時の同時接続プレイヤー数最大3,302人から最近では1日あたり46人に急落。現在のSteam統計ではアクティブプレイヤーは26人のみで、ユーザー評価は「ほとんどのレビューが不評」を維持している。

問題のアクションアドベンチャー作品は元々、元Grand Theft Auto責任者Leslie Benzies率いるBARBの成人向けクリエイティブプラットフォーム「Everywhere」の構成要素として構想されていた。MindsEyeへ焦点を移し独立タイトル化後も、商業的期待には応えられていない。

スタジオ内部関係者によれば、Benziesは7月2日に従業員に対し、BARBは復活しMindsEyeの再ローンチを成功させると断言。非公開通話では、ゲームの苦戦要因を内部・外部双方の批判勢力に帰する発言があったと伝えられる。この発言は共同CEOのMark Gerhardが以前主張した「ゲームの評判を毀損する組織的キャンペーン」存在説(IO Interactive幹部を含む業界関係者から即座に否定された)と符合する内容だった。

BARB内部には復活を期待する声もあるものの、迫りくるレイオフはマルチプレイヤー機能を含む発売後コンテンツの提供能力への懸念を生んでいる。開発チームは第3回コンソールアップデートを近期展開したが、膨大なプレイヤーフィードバック分析に基づくPC版修正は後日実施を約束している。

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