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ディース・サミットでニール・ドラックマンが続編制作と創造的葛藤について語る

By StellaSep 19,2025

ネバダ州ラスベガスで開催されたDICEサミットにおいて、Naughty Dogのニール・ドラックマンとソニー・サンタモニカのコーリー・バーログが、ゲーム開発者にとって深く個人的なテーマである「疑念」について率直に対談した。

約1時間にわたり、2人はクリエイターとしての自己不信からアイデアの妥当性判断まで、心に迫るトピックを掘り下げた。事前に寄せられた観客質問にも答え、バーログはドラックマンに「複数の作品にわたるキャラクター開発をどう考えているか」と問いかけた。

シリーズ作品のベテランながら、ドラックマンの回答は意外なものだった:「私は複数作品を意識的に計画しません」

「現在のプロジェクトに全てを注ぐのが私のスタイルです」と彼は説明した。「『The Last of Us 2』制作中にも未来の構想は浮かびましたが、各作品を最後の仕事と捉えています。温存せず、優れたアイデアはその作品で使い切ります」

長期ストーリーテリングの哲学

ドラックマンは、このアプローチが『The Last of Us』TVシリーズを除く全作品に適用されると補足。続編開発では過去作品の未解決要素を探り「キャラクターの行き詰まりを感じたら、卒業の時期と判断します」と語った。

「『アンチャーテッド1』制作時、シリーズ続編の展開は想定していませんでした。各作品開発時に『どう新鮮さを保ち、キャラクターを成長させるか』を問い続ける。答えが見つからなければ、それは新規プロジェクトのサインです」

ニール・ドラックマン(撮影:Jon Kopaloff/Variety via Getty Images)

これに対しバーログは、10年スパンで構想を繋ぐ「チャーリー・デイ式コンサピラシーボード」のような計画性を告白:「完璧に機能すれば魔法のようだが、压力は計り知れない。新チームが長期構想に疑問を呈し、変更を迫られることも多い」と明かした。

創作の原動力

対談は自己疑念やアイデア検証法に及び、やがてキャリア論へ。テレビ業界転向ではなくゲームにこだわる理由を、ドラックマンはこう語る:

「TVシリーズでペドロ・パスカルを演出中、『アートが好きか?』と逆質問され『生きる理由だ』と即答された。それが私たちの本質です。死の脅威を含むネガティブさやパニック発作があっても、才能ある人々と創る物語に価値を見出しています」

コーリー・バーログ(撮影:Hannah Taylor/BAFTA via Getty Images)

ドラックマンがバーログにキャリアの節目を問うと、彼はこう吐露した:「満足など永遠に来ない。頂上に立てば、より高い山が視界に入る。多くの協力を得てアイデアを形にしても、成功を味わう間もなく次へ駆り立てられる。これが私たちの性分です」

ドラックマンは穏やかな見解を示し、Naughty Dogのジェイソン・ルビンから学んだ「去ることが他者の成長機会を作る」との教えを引用:「私は現在のプロジェクトから少しずつ距離を置いています。いずれ完全に身を引き、他者がアイデアを披露し、傷つきながら成長する場を作りたい」

バーログは冗談混じりに締めくくった:「説得力十分だ。私は今すぐ引退しよう」

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